欧米の選手に『ダウンがよければOK』という感覚が強いのは、投げた槍が獲物に刺さるかどうかだけが勝負の狩猟民族だから。
そうした違いかもしれないな」自分も典型的な農耕型だからアメリカで勝つのが難しかったのかな、と直道は笑った。
それでも彼は、米国で何度かティーチングプロの教室に参加して教わる努力もしてきた。
「それですぐ結果を出そうっていうんじゃなくて、どんな教え方をするのかに興味があった、自分に合えばみっけものだし、合わなくても覚えておけば後々に参考になることがあるからね、『ああ、あのときいってたのはこういうことだったのか』って。
聞いたときは意味を微妙に取り違えていることが結構あるんだ」どんな話も、受け取り方で中身が変わる。
右手の使い方で悩んでいると『右手はこう使いなさい』という話だけに「待ってました!」と食いつくが、そうなると、『そのためには、左手のこういう使い方も大切だ』という話は耳に入らなくなってしまう。
そういうことがよくあるのがレッスンだし、だからこそ、なおのこと体の動きだけを盲信する練習は危険なのではないだろうか。
後日、直道プロの話をN君にした。
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しばらくして、N君はこういってきた。
「最初はね、いい話だけどそういうのはプロだけの世界だろうなと思ったんだ,僕は自分のベストの球筋がどういうものか、それさえもよくわかっていなかったから,でも、ともかくそれを調べようとして球筋を見て練習したら、いろんなことがわかってきた。
飛ばせるときの球筋の高さや伸び方がどういうものか、とか・・・。
前は練習場のネットに届かせることしか意識してなかったけど、球筋を意識するようになったら飛距離も方向性も安定するようになってきたんだよ」バックスイングで「肩を90度回す」条件クラブを握ると回らないのは体より「心の硬さ」が原因Sさんは、ゴルフ用品メーカーの開発責任者として数多くのヒット商品を作り出してきた。
ゴルフ業界ではその名を知られた存在である。